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私の故郷は福島。

でも、

いつも旅に出てるときに

「where are you from Japan?(日本のどこからきたの?)」と聞かれると


「Tokyo!」



「North of Japan!」


と答えていた。


「福島」なんて地名は外国人はほとんど知らない。
「うーん。。」って顔を曇らせるリアクションになってしまうから、

だから、住んでるところの「東京」っていってた。


でも、


皮肉なことに

今や「福島」は世界で一番有名な県になってしまった。




       震災・津波・原発・風評被害。




うちは農家だ。


原発からは100キロ以上離れているのだけど、生活の大きな不安を背負わされている。

今回の事態で出荷目前のホウレンソウを全て廃棄することとなった。



母は、愛情を込めてよく気を配って野菜を育てている。



青物は、青く、みずみずしく、生命力強く見えた。
隣の畑のそれと比べて勢いが全く違うことにびっくりしたことを覚えている。

トマトは、濃い赤を成し、ぷりっとしてて、まるで宝石みたいで食べるのがもったいないほどなんだ。


野菜作りも一種のアートだと思った。


そして、


母は、そんな野菜たちをまるで嫁に出すようにスーパーの直売所に出荷していた。


きっとうちの母だけじゃない。
多くの農家はそんな気持ちで野菜を作っているんだ。



それを廃棄にするのはかなり悲しいことだったろう。

育つ前の苗を引っこ抜いてしまうことはせっかく生まれた赤子の息を止めるほど切なかったことだろう。




ふっと、鳥インフルエンザが流行ったときの事を思い出した。


数年前、母は鶏を飼い、卵を出荷していた。


母は毎日そおっと大事に卵をとって、綺麗に洗って、梱包して、
凝ったラベルをつけて出荷していた。

卵アレルギーの人も、この卵だとアレルギーが出ないと直接たくさん買いに来る人もいた。


母の自慢の卵だった。


でも、こんなに手間暇かけて出荷しても利益はすずめの涙であることを知って驚いた。


鶏小屋の前で写真を撮ろうと言ったとき、
まるでネコを抱くように鶏を抱いて写真に写ってる母が印象的だった。


鶏を「お金になる卵を産む畜産物」・・・だなんて思っていないんだ。


利益以外の何か喜びと感謝を感じているんだと思った。





そんな時、「鳥インフルエンザ」の恐怖が世を襲った。


万が一病気が出たら大変だと、

知らずにそんな卵を売ってしまったら・・

病気が出てからでは遅いんだと、

そうなる前にと、鶏を全部処分することにした母。



その時もきっと母は悲しかっただろう。

そしてわたしも悲しかった。



仕事と収入がなくなったという悲しみだけじゃないことを知っていたから。





今回の原発の影響を受けるのはもちろん野菜だけではない。


          お米。


完全専業農家で、稲作がメインのうちの実家。


今まで、

冷害だの、凶作だのと、
どんなにがんばっても自然の脅威に屈するしかない年が何度もあった。

近年は特に異常気象とあって、毎年本当にドキドキなのだ。


そして、政府の対応にも苦しめられてきた。

やれ、自由化だ、米の値段を下げるだ。。

農家の人は苦汁を沢山飲まされてきた。


そして、今度はTPP導入?という恐怖に農家は大きな不安を抱えていた。


今までも米農家は十分すぎるほどの重圧に耐え忍んできたんです。



       それがまさか、まさかの原発問題にまで襲われるとは!



夢にも思わぬ出来事だったと思います。



3月下旬に田植えの準備にとりかったときの事。

原発による放射性物質の汚染がないことが確認できるまで田植えを遅らせることの要請を県から受けた。


頑なに「会津は大丈夫だ」と信じていた父。


そんな事態にかなり狼狽したことだろう。


そんな時


「原発から100キロ以上の農村」という新聞の見出しで、父が取材をうけた記事が載った。


写真



「原発からこれほど遠く離れているのに、田んぼが放射能に汚染されているなんてことが本当にあるのだろうか」



白鳥が田んぼに舞い降りてきてる写真だった。



「自然に従うのが農業。白鳥も安全だよと教えてくれるのに・・。」



そう悔しそうに言ったという父の気持ちを思うと涙が出た。



調査結果がでるまで田植えが出来ず、
場合によっては今年田植えができないという不安の中、多くの農家の人はどんな気持ちでいたのだろう。


なんだかんだ言って、父も自分の野生の勘を信じてかw、さくさく田植え準備をしていたらしいのですけどね。(^^;)(実際多くの農家は会津の土地の安全性を信じて田植えの準備をしていたらしいw)





私もどこかで「会津は大丈夫!」と信じていたけど、
「万が一」と思うと心配で仕方がなかった。

もちろん、家族の収入と生活の問題はある。

でも、それだけじゃない。


父がどんな想いで米を作っているか、稲作が父にとってどういうものであるか知ってるから。

稲作は父の生き甲斐であり、

父にとって稲作は、子供を育て、恋人と愛を育むようなものだということを知ってるから。


だからそれを奪われることは、
父にとってかなりの精神的ダメージになることを知っていたから心配だったのだ。


うちの家族だけではない。

農業で生きてる人は、

ただの生計を立てるだけの生業ではないと思うんです。




うちのばーちゃんは事情あって東京に一週間滞在しなきゃいけなくなったときのことを思い出す。


その時、ばーちゃんは日に日に元気がなくなっていた。

慣れ親しんだ家じゃないことが精神的にきついんだろうね。
騒がしい東京の街が落ち着かないんだろうね。


そう、ばーちゃんに問いかけると

       「土触わらんにぇんだもの。(土を触ることができないんだもの)」

これには驚いた。


これぞ農耕民族の本能なのでしょうね。



都会でも家庭菜園が流行った。
でも、それが流行ったのは単なる野菜の高騰化の対処法、節約法だけではなかったと思う。

野菜が生長する喜び、
自然からのエネルギーを感じたことがある人ならきっと「農業」というものを想像できると思う。




そして先週

水質検査と土壌検査の結果が出た。


白鳥の行動は真実を教えていたのか、

会津の人の根拠のない自信は正しかったのか、



       会津地方は水も土壌も安全です!!



とりあえず、ほっとした!!!



父は今年の稲作を奪われなくて済んだことにほっとしたけど、


でもやっぱり、
だからといって胸をなで下ろせるわけではない。


やっぱり気になる



       風評被害




米を作ることはできても、売れるのだろうか?
せっかく熱い思いで安全な米を作っても、風評被害で売れなかったらやっぱり悲しすぎる。



先日、おなじく実家が農家の地元の友達と会った。


彼女の父親は今年は減反ということで米を作らないことに決めたとのこと。
作っても、きっと今年は風評被害で売れないだろうという苦悩の末の決断だったようだ。


まだ原発は収束しない。

原発問題がもう津波や地震のように過去のものになるのなら、
きっと稲刈りの時期には人の恐怖意識も静まっていることだろう。

でも、原発は現在進行形。



風評被害はむしろ高まっていくのではないか?




昨日家に電話をした。
父が落ち込んでいないか心配だった。


姪のさやかと話した。

「じーちゃん、がっかりしていない?」


さ「あー、こないだがっかりして泣いてた!」


?!?!やっぱり!



さ「TV見ながら、家とか田んぼ流された人みて、かわいそうだなぁ、せつね~なぁって泣いてたよ」



・・・・・・


・・・あ、そっちか。。。



さ「あとは元気だよ~!


(笑)


母にかわった。

本当に大丈夫か?


友達の家が減反して今年米を作らないことにした事を話した。



しかし、母は私のそんな心配や不安を一蹴するように言い放った。



       「おとーさんは、全く反対の事言ってやってるわよ。」



               ?!?!



「米は絶対に足りなくなる!だからいっぱい作らなきゃいけないんだ!!」
 

そうやって、いろんな団体や組合に呼びかけて、
むしろ、稲作に燃えまくっているそう。。。



          あんぐり。



「風評被害」に攻められているどころか、攻め込んでいました。



いわきの被災者へと、義援米を仲間からも集め、自ら被災地に届けた父。

page001_1.jpg
義援米用米袋に貼ったパッケージ


道中

破壊された田んぼを自分の目で見て、

壊滅した街を自分の目で見て、

(父が撮った被災した新地町の写真集→コチラ


『「風評被害」なんてものにびくびくしてる場合じゃない!

奪われた農地を見て、

むしろ、福島県の農業を支えるべく動かなきゃいけない!」


同じ福島県で全てを奪われた人がいる中で、家族も、家も、農地も無事であった自分。
すべて生かされたと思うと、その使命感をより強く感じたんだと思う。(娘の推測)



そして今、「福島の米を支援したい!」といういろんな企業や個人からのFAXがぞくぞく寄せられているそう。


ありがたい!!




父上率いる(有)やまだズ(会社名w)は


風評被害に恐れず、


会津を信じ、使命を信じ、消費者を信じています。


父のブログ→「かかしの独り言
(義援米を届けた時の記事などあります)



食と生きることは切り離せない。

食は命を繋ぐ。


生き残った誠実な農家を生かすこと、

それがめぐりめぐって日本の元気な命を繋ぐことにもなると思います。



そんなことにも思いを馳せながら「食を選択する」ことも「食の教育」をすることも


きっと個人ができる「未来」のための大事な「何か」だとあたしは思う。






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