◉--/--/--◉ スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
      India 2005 130

今回のダラムサラ訪問の密かな目的の1つ。
再会したいけど、捜したくない、、という男の話。

前回からの続きです。
話は過去の回想に戻ります・・。


2005年。

ダラムサラ滞在も後半の日
朝起きたら声がでなかった。

風邪でもひいたかなーと思いながら町をぶらぶら。
鼻水もずびずびでちょっと苦しい。

カフェを見つけたので、入ってみることにした。

何をオーダーしようかなーとメニューを見る

オーダーしようとしたら、変な声のわたし。
それで、
「なんか、風邪かな~、声がでなくてね・・」なんていってたら

「じゃぁ、ジンジャーハニーレモンティがいいよ」と。

「うん、じゃそれで。」
ちいさな、ちいさなカフェ。

そこで働いてるにいちゃんふたりもわたしの近くの椅子に座っていた。
わたしが1人だったこともあり、3人で話がはじまった・・・

と、いっても、
1人はおしゃべりな男で、もう1人は寡黙な男だったので、私はおしゃべりな男と話していた。



1人で旅をしてるの?
インドは何回目?
ダラムサラはどう?

なんてお約束のたわいもない話をしていた。


    すると、


「いいなぁ。。日本人は。」

「いいなぁ。家族と一緒に住めるんだろう?」


こないだチベットの悲惨な状況を聞いたばっかりだったので、
私は言葉に詰まった。


彼らの両親はチベットにいるとのことだった。

「僕もお父さんとお母さんと一緒に住みたいなぁ~」

純粋にスパーンとこう言われて、
なんだかなんとも言えぬ気持ちになった。


日本では、父親殺したの、母親殺したの、子供殺したの。。
そんなニュースが毎日のように報道されているんだよ。


そんな話をすると、
「ええぇ~?今なんていったの?ホントに??」と
本当に信じられないというようにびっくりしていて、ショックを受けていたようだった。


家族を殺すなんてあり得ないとは思っているけど、「またか」という感覚になってきている私たち。
そんなの恐ろしいと思っていながらも、
ここまでのショックを受ける反応にハッとした思いになった。


中国に支配されてるチベット。
家族が殺されたり、周りで多くの人が拘束されたり、拷問を受けたりと、
残酷極まりないあり得ない社会環境にいる彼ら。
でも、
「子が親を殺す、、」ということに関しては大きなショックを受けていた。


なんて言ったらいいんだろう、、
うまい言葉が全く見あたらないけど、


とても「人間として正常な感覚を持っている」と思った。





「こいつのチベットにいるお母さん、もうすぐ死にそうなんだよ。
こないだ連絡が入ってね。」


その当の本人、、寡黙な男は、
だまって自分の話をするおしゃべりな男の話を聞いていた。



「それでさー最後にもう一度、こいつの顔を見たいっていってるんだって」



こないだチベットの状況を知ったばかりの私は、
チベットに残してきた家族に会いにいくことなんて不可能だというバックグラウンドを理解していたので
そこで涙がでそうになった。


そんなチベットの母親からの便りを聞いて、会いたくても、会いたくても、、会いに行けずに、
そのまま、次の母の死の知らせを待つとはどんな気持ちなのだろうと。。


私たちにはとうてい理解しえない気持ちだ。


「それで、11月のダライラマのティーチングが終わったら、
こいつチベットの母ちゃんに会いに行くんだよ」



・・・・・・・・・え?!



い、い、今・・・なんとっ?!




は?!

どどど、、、どうやってっ?

「山を越えて」


・・・・?!歩いて?何ヶ月かかるの?

「うーん、3,4ヶ月かな~」


・・・・?!だって、11月なんて寒いじゃん!

「雪で見張りの目から隠れることができるから、都合はいいんだよ」


、、食料は?

「乾燥したおかゆをもっていくんだ。水でとかせば量が増える。だから量はこんぐらいかな?
(と、30センチ四方の空間を両手で作った)」


当の男は、ずっとだまってその話を真顔で聞いていた。
私の質問にそのおしゃべりな男が答える時に、覚悟を決めたような顔つきでうなずくだけだった。


見張りにつかまったらどうなるの?

「うん、殺されることもある」



私は涙が止まらなくなった。

なんだか、恥ずかしかったけど、
涙がとにかく止まらなくなった。


チベットから逃げ出して、ここに来るまでに、すでにいろんな覚悟があっただろう。
そして、私には想像しえない精神的、肉体的苦痛と、いつ見つかって殺されるかもという恐怖心。
二度とそんな思いはしたくないだろうに、まだ同じ道を戻るという。
たとえ、行きが無事だったとしても、また同じ道を帰らなければいけないのだ。

そんなことそんなこと、自分のためだけには絶対に絶対にできないと思う。


もう、死んでしまう母親のために、、
自分がたどり着くときには死んでしまってるかもしれない母親のために
こんな地獄の苦しみをしようという・・


とてつもない親子の強い愛情を感じた。


わたしにはできるのだろうか・・?


彼らが、日本で起こる「親殺し」にショックを受けるように
私はその親子の強い繋がりに衝撃を受けた



「ごめんね~」と笑いでごまかしながら涙がとまらない私に、
笑いながらトイレットペーパーをくれた。



私は、そろそろ帰ろうと思った。

お茶のお金を払おうと思ったときに、わたしはそのまま500ルピーを払って帰ろうかと思った。

お母さんに会いに、山を越えるときの何かの費用になったり、
しばらく働けないだろうから少しでも資金になればいいと思った。


でも、



そう思った後に、


ふっと


よぎったのは、、


ここはインド。


・・・・・


「ひょっとして、作戦???お涙ちょうだいの話をして、
人の良心利用してお金とろうって魂胆??!」



続く→ 





今日も読んでいただいて感謝です 

1日1ポチ1投票です応援お願いします にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

ランキング画面に飛ぶので、今何位かも見れちゃいます!今6位でーす!




 人気ブログランキングへこちら2つもポチポチよろしく◎
関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://minfinity39.blog73.fc2.com/tb.php/103-edf81343
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。